【新刊】舞台上の青春 高校演劇の世界
発売日:2020年11月4日
上がらない幕の向こうで、高校生たちは何を感じていたのだろう。
寂しい夏を、何かの形にしようとした生徒たちの日々の葛藤が胸を打つ。
―――平田オリザ(劇作家・演出家・劇団「青年団」主宰)
◎壁にぶつかりながら、自分の向き合い舞台に立つ
高校演劇の「今」に迫る!
【内容】
高校演劇の大会と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。
高校野球のような知名度はないものの、演劇部にも青春を賭けて戦う全国大会があります。
毎年、大会に出場できるのは全国約2000校のうち、わずか12校だけ。その倍率は実に175倍。
この甲子園以上の狭き門を突破しようと、全国の高校演劇部員は日々情熱を燃やし舞台を作っているのです。
本書では、全国大会出場校5校と授業に「演劇」を取り入れ、教育に活かしている高校を取材しています。
演劇に必死に向き合う高校生や指導する先生の想いをインタビューや密着取材、ブロック大会を通して紡いでいます。
ストーリーの語り部は映画評論家の相田冬二。
そして今夏、高校演劇からの映画化で話題になった『アルプススタンドのはしの方』原作者へのインタビューも収録。
●北海道富良野高等学校
発足2年の演劇同好会が掴んだ全国大会への切符
●千葉県立松戸高等学校
県内唯一の芸術科を有する公立校が作り上げる舞台
●青森県立青森中央高等学校
青森から東京へ、青森だからできる表現を目指す
●徳島市立高等学校
等身大の徳島の女子高生を描く生徒の手による会話劇
●私立愛知高等学校
古典落語の舞台化に長年取り組む
●福島県立いわき総合高等学校
「演劇」の授業を通して、自己表現を学ぶ
【著者プロフィール】
相田冬二(あいだ・とうじ)
普段は劇場用パンフレットや雑誌、ネット媒体に、映画レビューや、映画人へのインタビューを寄稿。映画やドラマのノベライズも手がけ、代表作に『キサラギ』『パンドラ』『息もできない』『追憶の森』『さよならくちびる』などがある。